地質調査 2003年11月23日(日)
塩田西小学校に集合し、調査に出発しました。
はじめに、東塩田の阿曽神社の上にある林道へ行きました。
古期上部ローム層(30〜60万年前)で、北アルプスの槍ヶ岳北側のすいえん谷や焼岳かいしょから飛んできた火山灰ではないかということです。このまま粘土として使えるそうです。雲母が入っていてキラキラしています。
林道を柳沢の方へ進むと、別所層が現れます。
右側が別所層で、風化が進んでいます。
左側が内村層と言われていますが、別所層の上に古い内村層が乗っているように見えるのも変ですし、年代も新しいかもしれないので、貫入してきた可能性もあります。節理がある黒い安山岩です。その境目には黒い泥岩がありました。
柳沢の集落へ下りて小牧山を望む。

昨日歩いたところが、思い出されます。
柿の実がきれいで、いい雰囲気だったので、撮ってみました。

この上に小山があるのですが、その山は青木層だそうです。そして、谷には、700〜1000万年前に流れてきた溶岩があり、そのせいで、曲がり沢と呼ばれているとのことです。
赤い屋根が柳沢にあるお寺で、昔は学校だったらしいです。
いい天気で、太郎山方面がよく見えました。
子檀嶺岳方面です。
沢山湖へ行く道の横にあった祠です。左右に巨石がありました。
その祠の横の方です。
山から溶岩が流れ落ちてきた様になっています。
その岩質は、石英安山岩で粘性に富み、空隙が多いのが特徴です。
沢山湖のすぐ下までやってきました。
ここには、玄武岩質の安山岩が多く、空隙ができ、その中に方解石や蛇骨石、水晶などができるということです。
このように、岩の中に結晶が出来ています。
そこから見た独鈷山方面は急で、粘性のある溶岩が流れ落ちてきた感じはあります。
少しもどって、滝の沢へ入ってみました。
ここには、蛇骨石と言われる沸石の仲間が見られます。
蛇の骨のように見えるということですが、これも安山岩の中にできた結晶で、灰沸石と呼ばれるものです。熱すると簡単に溶けてしまうそうです。
ストロボをつけないで撮影したものです。
沢山湖の横にある別所層です。丸いかたまりがいくつもありますが、堆積岩ということです。
丸いかたまりは、たまねぎのように岩がはがれていきます。
沢山湖の堰堤から見た独鈷山方面です。
沢山湖から見た野倉方面です。湖の左岸にあるのも別所層で右の岸にあるのが先ほどの別所層です。
前山寺から上がり、弘法山登山道を登りました。途中から観音さんがあり、これは頂上近くにある15番観音です。
頂上の北側は見晴らしがよく、石の灯籠もありました。
小牧山方面です。
中央下に旧西塩田小学校があり、その上に舌喰池があります。右はしに塩田西小学校の新しい校舎が見え、その上に山田池があります。中央が別所温泉で、奥には子檀嶺岳があります。
塩田の中心部です。真ん中のやや上に塩田中学校が見えます。

大きな写真では、カーソルを合わせると学校の名前が出ます。
上田方面で、左の虚空蔵山から右の太郎山まで山が連なり、その奥に大峰山が見えます。

運動公園方面です。小牧山の向こうに真田の谷が見え、後ろに根子岳と四阿山があります。

近くに目をやると、下に前山寺の駐車場があり、張り出した小山の上には、無言館が見えます。
弘法山には、めずらしい鉱物がとれます。調査と紹介のために少し採取してきました。
ちがい石と呼ばれているもので、X形をした中性長石の結晶です。
ただの棒状のものもありますが、2つの中性長石が交わった形のものもありました。
5mmくらいのもので、注意してさがすと見つかります。
冨士山の大円寺の上の林道にある露頭で、流紋岩ということです。
火山岩ですが、層のようになって流れた感じがあります。
やわらかい石です。
弘法山と阿曽岡山 手前中央の山が弘法山です。塩田西小前から撮影しました。
右の独鈷山から左の阿曽岡山まで、全部内村層と言われていますが、調べてみると疑問な点もあります。これからも調べていく必要があります。また、火山灰を調べることにより年代が特定しやすいものもあるので、来年は170万年前の火山灰を追ってみるのもいいかなと考えています。

理科  写真  村ちゃんのぺぇじTOP   村ちゃんのぺぇじ