地質調査 2003年11月22日(土)
上田四中に集合して、まず、川辺へ出かけました。
川辺小学校の北にある産川が削った露頭。
上田原湖成層で、28000年前の烏帽子火山の噴出物が当時湖だった上田原に堆積したものと思われます。
火山灰、軽石、褐鉄鉱の層(写真の下側の茶色い層)もあります。
この上田原湖成層は、千曲川と繊維学部にも見られます。
朝日が丘団地にある露頭です。
新期上小湖成層という4万年〜6万年前の地層です。厚い軽石層と薄い礫層があります。市民の森の上あたりにあった火山からの噴出物が堆積していると考えられます。
朝日が丘から見た烏帽子岳方面。
写真の中央やや右が市民の森の辺りです。
千曲川にある露頭です。川の流れで渡れませんでした。
路頭の白く見える部分が角閃石石英安山岩。黒っぽい部分が輝石安山岩。
第三紀の小川層と呼ばれているものです。
向こうに見えるのはハープ橋と呼ばれる新幹線の橋です。
千曲川から見た烏帽子岳方面。中央右の針葉樹の木の上あたりが市民の森です。
上田悠生寮の上にある露頭で、小川層の中にあるタフグレと呼ばれる凝灰角礫岩で、なぜこのような露頭が所々に見られるのか、まだ解明できていません。
鴻の巣と呼ばれる小牧山の南にある景勝地。徳島の土柱に似ているが規模は小さいです。ここで昼食にしました。
青木層と呼ばれる地層で、丸い礫がたくさん入っています。海の底だったのかな。
上の方に白く見える層があり、少し採取しました。火山灰なのか、砂岩なのか、調べてみます。
調べた結果、砂質凝灰岩で透明感のあるきれいな石英がとがった形で入っていたり、雲母や軽石の破片も入っていたそうです。
鴻の巣の向こうに見えるのは阿曽岡山です。
褐鉄鉱がたくさんあり、山火事かなにかで熱せられ赤鉄鉱になったものです。
かなり赤くなっています。鴻の巣の由来は、この褐鉄鉱を産出していたことで、熱して紅がらに使っていた紅が名前になったのではないかと思われます。
げんのう石です。形がトンカチ(げんのう)に似ていることからこの名前が付きました。泥岩の中にできた炭酸カルシウムの結晶です。別所層から出ることはよく知られていますが、二ツ木峠の青木層から出てきました。周りがややでこぼこしています。
理科の二酸化炭素を出す実験にも、石灰石の代わりに使えるそうです。
二ツ木峠。鴻の巣が右側の山の中に少しのぞいています。

二ツ木峠から見た塩田平。右が子檀嶺岳(こまゆみだけ)。左が夫神岳(おがみだけ)。

 

小牧山の南側ピーク。タフグレ発見。

上田運動公園の北側の松林。

このピークの続きにもタフグレの露頭がある。
後ろの山は塩尻の岩鼻から虚空蔵山方面。
東塩田方面。手前が猫山。左の沢が平井寺。右は阿曽岡山。
丸子方面。奥は八ヶ岳。
東塩田方面。下組、中組、東塩田小学校が見えます。
塩田方面。左の阿曽岡山。真ん中の女神岳。右の夫神岳。
平井寺方面。中組の馬場あたりが中央。右下は猫山。
塩田平。下の方が下之郷。真ん中が塩田町。奥が別所方面で山田の集落も見える。
左の山が女神岳。中央右の山が夫神岳。
東塩田小学校から柳沢、前山方面。奥は沢山湖。

東塩田小方面。山の裾にあるため池が来光寺池。後ろの阿曽岡山の手前尾根のでっぱりに吉沢城跡がある。


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